裏切りのサーカス【Tinker Tailor Soldier Spy】
私のオールタイム・ベストムービー。
これを越える映画はしばらく現れないのでは…と思っています。
ラストカットが最高ランキングもNo.1!
あらすじ
東西冷戦下のイギリスMI6にソ連の二重スパイ(もぐら)が
いる…?引退した老スパイ、スマイリーのもとにもぐらを探せという
指名が下る!
この映画、公式サイトでわざわざ『鑑賞前にご一読ください』という
文章が出るんです。そのくらい背景を知ってから観ないと分かりにくい
んです。簡単なあらすじなんですけど、読んでから見てもわからないので
何度も観たくなるのかな~と。
これは極上のラブストーリーである
ミーハーな私がこの映画を観たキッカケは
「ベネディクト・カンバーバッチが出てるから♡」と
いうものでした。
時は2012年。そう、SHEROCKのS2が放送されたばかり…!
このBBCドラマに夢中だった私は、べねねが出ている、ただそれだけの
理由で迂闊に手を出してしまったのです。
そして、観終わってから震えたのです。
ビルとジムのせつなすぎる恋に……!!!!
見てください、このせつなすぎる瞳を。
「エッ、ただのおっさんでは…?」とお思いの方、
見ていただければ分かります。このシーンで毎回号泣しています。
この一筋の涙…!!もう…ジムうううううう!!!
あっもちろんべねねさんも素敵でしたよ。
若い!若い!!きんぱつだーーー!!!ってなります。
こちらも悲しい別れがあるんですけど、ビルジムより直接的。
コツを掴めばかなり観やすくなる…はず…!
過去と現在がいったり来たりするのですが、「ここから過去です!」
という分かりやすさがまったくないので初見時には
「??????」が頭に浮かびまくりましたが、ここでヒント!
スマイリーのメガネに注目
しましょう。
最初の方、解雇されてメガネを新調するスマイリーが映ります。
そう、黒縁メガネのときが現在、べっ甲が過去です!
これでかなり分かりやすくなるはず。
これが現在で
こちらが過去。
一見地味、だけど上質な作品をお楽しみあれ!
最高最高といっていますが、これは万人受けする映画ではないというのも
すごく分かります。
スパイものだけどアクション無いし、地味だし時間がいったり来たりするし。
ですが、そこを超えたらあなたもこの映画の虜なのでは!?
まあ合う合わないはどの映画にもあると思うので、ハマる人は
ものすごくハマる映画ってこういうものなんだろうな、と
ぼんやり考えたりします。
リアルなスパイというのはこういうものなのかな、と。
そんな中、ハデさを一手に引き受けていたのが
リッキー・ター(トム・ハーディ)!!
実働部隊として派遣された土地で殺人やら恋やらと
やたらとハデな出来事が。
若さゆえのものもあると思うんですけど、最後の捨てられた子犬のような
姿が印象的でした。
最近のトムハのイメージとはちょっと違うかも!
ところでこのMI6の面々が個性派ばかりでですね…。
そこも注目していただきたいポイントです。
まず上司にしたくないNo.1のコントロール
なんか私怨だったりえこ贔屓だったり…。
いや、信用できないという疑心暗鬼モードがそうさせていたのか!?
個人的にはこんな上司いやです。
ジョン・ハートはかっこいい。
そして罪づくりすぎる男、ビル・ヘイドン(コリン・ファース)ですよ。
ほんとこれ…観ていただければ分かります(2回め)。
コイツな~ひょうひょうとしていながらな~~~。
コリンだからこの役がとても魅力的なものになっていたことは
間違いない。
目で演技ができる人だと思います。このキャスティングした方最高…!
この写真見るだけで泣けてきます。
もう…ううう…せつない…。
カーラという存在がこの作品を引き立てていると思います。
画面には顔出しをしていないのに、ものすごい存在感。
スマイリーとは浅からぬ縁を持ってそうな…そんなところもたまらんですね。
というか、スマイリー(ゲイリー・オールドマン)の枯れっぷり
が見事でございます。
実のところ、初見時はちょっとショックでした。
ゲイリーがおじいちゃんになってしまった!!と…。
プレミアでは若々しいというかいつものゲイリーで一安心(何が)。
これラストカットなんですけど、ほんと「お見事!」としか
言い様がないラストです。
名曲『ラ・メール』にのせ、セリフを一切なくした映像で
見せる集大成。
素晴らしい作品です!一生の宝物になる作品でした。
豪華キャストのプレミアも見るだけで楽しい
みんなスタイル良すぎだろ…。
眼福ですよね…。
本編とは違ってにこやか~(当たり前だけど)
ラフなのもイイネ!
わんこが
原作・製作総指揮のジョン・ル・カレ先生もカメオ出演しています!
あのクリスマスパーティーのシーンで…!
記念撮影?かっこいいです。ありがとう!!ル・カレ先生!!